ギロスの害悪工房

ポケモンオタクの自称害悪厨が構築記事や単体考察記事を中心に書いていきます

【USM-S15構築】GG受けループ【最高2005】

f:id:gilosy:20190619121453p:plain

ポケモンUSM シーズン15シングルレート使用構築

最高レート:2005(98戦66勝32敗)

最終レート:1961(114戦73勝41敗)375位

TN:ギロスGX

 

構築紹介

個別解説

 

グライオン@毒々玉
慎重H244-A44-B4-D212-S4
実数値:181-121-146-×-134-116
地震 毒々 挑発 羽休め
 
D:C179アゴ竜Z耐え
C222めざ氷確2
 
CSアゴ、CSメガゲンに対面で殴り勝てるこの型を選択しました。慎重HDベースで羽休めを採用することで対ギルガルドヒードランサイクルに強く、比較的珍しい挑発によって相手の行動を縛ったりPPを枯らしたりします。総合耐久意識でH奇数ぶっぱであり、両刀マンダの捨て身を羽連打で受ける場面もあったので調整に問題はないと思います。しかし技構成としては身代わりがないため剣舞ガルドへの後出しが厳しかったり、守るがないために霊Z+影打などが受け切れない時もありました。陰キャテッカグヤ相手にもヤドランを混ぜたサイクルでPP枯らししないといけないので、時間短縮になるギロチンが欲しい場面もありました。無論、毒々や挑発が無いと勝てない相手もいるためどの技も捨てがたく、なんだかんだこの構築にはこの技構成が一番合っていたように感じます。

 

 

②ラッキー@進化の奇石
特性:自然回復
図太H12-B252-D244
実数値:327-×-62-×-156-70
地球投げ ステルスロック 毒々 卵産み
 
ステロが4倍で刺さるメガリザYやウルガモスの対策として、それらを受けつつステロが撒けるラッキー、ヒードランウツロイドが強いと前々から思っていたため、今回は他のポケモンが苦手なリザY、ガモスに加えてゲッコウガなどの特殊アタッカー全般を受ける役割も含めてこのステロラッキーを採用しました。無論ステロはサイクル戦において非常に優秀であり、特に挑発グライオンと合わせることでラキドヒドムドーを封殺することができます。コケコや耐久振りゲンガーに対するグライの地震の打点不足を補える点においても補完がとれています。
ミミグロスがテテフに有利なため、ラッキーの努力値はテテフを無視した総合耐久意識のいわゆるdbラッキーにしています。特殊アタッカーに挑発を入れられてそのままゴリ押されることが多かったのでこれで良かったと思いますし、なんなら図太いではなく穏やかでも良かったと思います。初期には瞑想型も考えましたが、普通のラッキーでは受けられない特殊アタッカーであるメガルカ、テテフ、レボルト、デンジュモク、ポリZなどはミミグロスで潰せると判断し、実際そうやって処理していました。

 

 

③ヤドランゴツゴツメット
特性:再生力
図太H244-B252-D12
実数値:201-×-178-120-102-50
熱湯 冷凍ビーム トリックルーム 怠ける
 
物理受けゴツメ枠です。エアームドの役割をグライグロスヤドバレルに分散した形と言えます。基本的に数値不足なので、役割集中で崩されないようHP管理を意識して動かします。
技構成に関しては氷を溶かすための熱湯、マンダを倒すための冷B、高速回復技の怠けるは確定です。自由枠とされる四枠目には最初欠伸を採用しており、ラッキーと合わせてステロ欠伸展開や起点回避などをするつもりでしたが、フィールドがキツい点、欠伸展開後の積みアタッカーがミミッキュしかいない点、他の状態異常と被り相性が悪い点、交換択になりやすい点などの短所が目立ったため途中で見限り、トリルに変更しました。トリルを採用することで強力な切り返しができ、場面や相手の裏にもよりますが、択を減らすことができたり、相手に見えにくい勝ち筋になったりするためそこそこ強かったです。具体的には、普通の物理メガマンダに羽休めで粘られることが無かったり、雷パンチを持っているかどうか分からない相手(バシャ、リザX、グロスなど)に対して怠けるか殴るかの択ゲーをする必要がなくなるのが強みです。とはいえ下手に使うと相手に二連攻撃の隙を与えてしまうため、後々の展開をよく考えてから使わなければならないのが難点です。トリル後にギルガルドを出される展開がありがちですが、ラッキーやらバレルやらで誤魔化してからグライで処理していたと思います。正直怪しいですし、そもそも剣舞ガルドなら厳しいです。
他の候補としてサイキネや火炎放射などを搭載した3ウェポン型も考えましたが、それならばメガヤドランや眼鏡フルアタ型で良いと感じたため除外しました。あくまでゴツメがダメージソースとして強力であることを踏まえ、この型、技構成としました。
リザXにはヤドラン出して逆鱗撃たせて裏のミミグロスで処理することが多く、雷パンがあるときつかったです。
S15では両刀マンダ、特殊マンダに倒される事よりも特化捨身マンダに倒される事の方が多かった印象です。特化捨身は高乱2発なので、マンダを見たときはできればグロスも一緒に選出したいです。毒マンダはS14にて一度だけ見かけましたが、ギリ勝てたのであまり問題ないと思います。
熱湯火傷よりも冷B氷の方が引いていたような気がします。

 

 

モロバレル@混乱実(フィラ)
特性:再生力
呑気H252-B252-D4(個体値:V-0-V-U-V-0)
実数値:221-×-134-105-101-31
 
前回(とは言っても1年前)の構築ではゴツメでの採用でしたが、今回は霊Zミミッキュに後出しから勝てるように混乱実で採用しました。ヤドラン同様めっちゃ叩き落とされましたが、活躍する場面も幾度となくありました。相変わらず環境に刺さっており、ゲコが激流ばかりなのも追い風でした。特に面倒な型が存在するヒレミミッキュキノガッサを非常に安定して受けることができる点、また後攻胞子により積みアタッカーに対して切り返しつつミミグロスで処理する動きができる点が優秀です。トリルヤドランとも相性が良く、特性の再生力により特にサイクル戦で性能を発揮する印象でした。本構築では炎技持ちが他におらず、重めであるハッサムナットレイカミツルギを強引に見るためめざ炎を採用しています。ラッキーやヤドランに火炎放射という案も検討しましたが、役割対象や技スペースを考慮してバレルのめざ炎一本で対策するに至りました。ノーマルZ型カミツルギには後出しから勝てないため、持ち物として気合の襷やホズ(ノーマル半減実)なども検討する価値があると思います。
一度瞑想身代わりスイクンで詰んだ(毒々をかわされたせいですが)ことがあったのでギガドレを種爆弾に変えようかとも思いましたが、結局熱湯で燃やされたらあまり意味がないので断念しました。そもそも理想個体値がV-U-V-U-V-0と非常にシビアなので孵化厳選で全然出ず、先に特性胞子の色違い個体が出る始末でした。GG。
武勇伝:HP満タンの催眠メガゲンガーに対面から殴り勝ったことが2回ある。

 

 

ミミッキュ@ゴーストZ
特性:化けの皮
意地H4-A252-S252
実数値:131-156-100-×-125-148
影爪 じゃれつく 影打 剣舞
 
受けループの潰し枠筆頭、何の捻りも無い最強ポケモンです。積みエースのストッパーや試合終盤の全抜きアタッカーとしての役割を中心に、メガゲンガー剣舞ギルガルドジャラランガ、その他苦手な相手への削りという役割を持ち合わせます。オニゴーリデンジュモクの上を取るため準速、面倒な鋼タイプ(主にカグヤナット)を強引に削るため霊Zを選択しました。
こちらの選出誘導により相手は御自慢の受け崩し枠を出すので、相対的にミミッキュメタグロスを舐めた選出になりがちであり、受け回しで様子見した後この子でタテるという試合は多かったです。呪いが欲しい場面もありましたが、害悪に対してもこの技構成で前目に戦うだけで十分仕事してくれました。本来の潰し枠ミミッキュとしては呪い、トリル、鬼火などで補助をする方が正しいと思いますが、受けループしたくてもさせてくれずに運ゲばかりしてくる相手が全部悪いので仕方ないです。

 

 

メガメタグロス@メガ石
特性:クリアボディ→硬い爪
陽気H124-A164-S220
実数値:171-186-170-×-130-173
 
A:地震→167-170ガルド確2
冷パン→197-151メガマンダ乱1(62.5%)
B:特化レランド地震確2
特化ミミッキュ霊Zほぼ耐え
S:準速120族&最速105族+1
 
今回はグライオンを活躍させたいというコンセプトから、グライオンと相性が良く、耐久力、攻撃力も十分にあるメガを選ぶことにしました。メガメタグロスは高速回復技こそないものの、対面性能が高くあらゆる場面で汎用的に扱えるため理想的なポケモンでした。崩し枠のテテフを問答無用でワンパンできる点や、技の追加効果による強引な勝ち筋が作れる点も好印象です。
他にも例えばミミガッサ入りに対してはモロバレルボーマンダ入りにはヤドランを選出したくなりますが、それで選出が歪んだり、どうしても3体だけでは対応できない構築の相手が出てくるため、そんなときにグロスを組み込むことで前目な選出で対応することができます。先制技のバレパンがあることでオニゴーリビビヨンに対抗できたり、HPミリ残しや低耐久の高速ポケを縛れたり、冷パンと合わせてメガマンダに起点にされることを防いだりと非常に便利です。あえてメガしないことで威嚇を無効化したり、バトンパの置き土産を無効化したりする芸当もオシャレです。
ラキグライの毒で対処できないトレースポリ2、免疫カビなどが重い時は、眠りや氷漬けにしてアイへ連打で強行突破という場面もありました。本構築ではギロチングライオンが重いため、受け構築に対して選出することも多かったです。相手のムドーをラキグライのステロ挑発で削り、最後にグロスを通す感じです。
リザX、ゲンガー、グロス、ガルド、ドラン、ジュモクなどに対する打点として地震を採用しておりそれなりに活躍しましたが、ギャラ、スイクン、レヒレ、カグヤ、ムドーなどに対して雷パンが欲しい場面も多くあったので悩みどころです。もし採用するならばテンプレである意地思念アムハン雷パンバレパン型の方が良い気もするからです。これにすれば構築で重いカミツルギや物理悪対策にもなるためありだとは思いましたが、個人的に最速ガブや準速マンダより速い冷パン持ちというのが高評価点だと思っているので、今回は変えませんでした。

 

選出率

全員ほぼ万遍なく選出していました。強いて言うなら上記。

 

選出パターン

ルカリザレボ→グロス ミミ α
リザグロスランド→ヤド グロス α
カバリザテテフ→ラキ グロス α
カバマンダガルド→グライ ヤド ラキ/バレル
グロスヒレヒトムランド→ヤド ラキ α
アゴギャラ→バレル ミミ α
ガルランドミミゲッコ→ヤド ラキ/ミミ グロス
受けル/754→グライ ラキ α
ヤミヌケ受けル→グライ ヤドラン バレル (メガヤミのPP枯らすか早押し対決)

 

重い相手

メガゲン、メガクチ、竜舞雷パンリザX、剣舞ツルギ、剣舞ガルド、瞑想身代スイクン、物理悪(バンギ、ガエン、キザン、アロベトなど、風船持ちも考慮)、一撃必殺(グライ、ゴーリ、ドリュなど)

 
催眠型含めCSアタッカーなら対面処理しやすいのでまだしも、カグヤゲンガーなどの並びで耐久振ってる型だと無理です。ちょうど100戦目で22勢であるアーモンドさんと対戦したのですが、追い討ち枠を入れていても簡単には勝てないように感じました。
 
剣舞ノーマルZなら負けるため、カミツルギ出しを読んでモロバレルを出します。構築の致命的な欠陥ですが、これに後出しから対抗するにはテッカグヤメガボーマンダを採用しなければならないため、どちらかというとゲームの欠陥であると言わざるを得ません。とはいえ選出されても過半数の試合で勝っていたと思います。
 
・一撃必殺
結局運次第ではどうしようもないのでほぼ切っています。おみくじパにはミミグロス出したら大体勝てました。イオナ低レート運だけ雑魚ピタゴラスさんには零度3発全て当てられて負けました。

 

総評

今回は、グライオンが自然と活躍できるような受けループを目指して構築を組みました。構築名のGGには「グライグロス」の意も込めています。

潰し枠として採用したミミッキュメタグロスは汎用性が高く、害悪相手にも比較的強いという点で受けループと相性が良いと思います。カバルドンをはじめとする物理受けをめっさ呼ぶので、その分グライが活躍できたのもまた快感でした。S7で先駆けてアムハン型を使っていた程度であったメタグロスはやはり非常に使用感が良く、今後も好んで使いたいと考えています。

ゴツメヤドランは比較的珍しいと思いますが、氷に怯えることなくグロスに出せたり、ビルドランドや鉄壁マンダで詰まないのが偉い物理受けであり、数値不足である一般ポケモンにしてはかなり活躍してくれたと思います。なぜか不利対面でも即時技選択で叩き落としてくる相手が多かったですが……ムドーいないとゴツメ読まれやすいのかもしれません。選出や立ち回りが難しくなると思いますが、メガヤドランでも悪くないと思います。

この構築はS14初期に考えたままほぼ変えてません。そのせいでリザグロスミミガッサが流行りだとか、マンダは特化捨身と両刀が多いだとか、ゲコはほぼ激流水Zだとかの情報を知らなかったんですが……まあ構築が環境メタではなく汎用性重視だったため、特に問題なく今回の結果である自身初の100戦以内レート2000達成ができたように思うので、自分の思考は間違っていなかったと思います。

 

追記:たま氏の受けル構築記事巡回キャスでの批評抜粋

綺麗な構築で面白いけど、綺麗過ぎて実戦での強さが分かりにくい

せっかくミミグロスがいるので、呼びやすいカグヤ等の耐久鋼を意識したギロチングライオンでもいいかもしれない

たま氏から構築の並びが綺麗だと褒められていたので、嬉しい限りです。

結論から言うとグライオンのギロチンは大いにアリだと思います。グロス地震を雷パンチに変えるよりも汎用性を維持できると思いますし、ギロチンにすることでレヒレカグヤのような受け回しの並びにも対抗しやすくなります。とはいえやはり運任せになる点にかなり不安が残り、安定思考である本構築や自分には合わなかったため今回はギロチンではなく毒々採用としていました。一長一短なので、好みの範疇と考えて良いです。

また、バレルの技構成や持ち物に関しても改良点があるように思いました。具体的にはイカサマやドクZヘド爆の採用などです。要検討。

 

感想

もう少しレートを伸ばしたかったという気持ちもありましたが、 最近レートに潜ると動悸が激しくなったり体調が悪くなったりする場合が多く、むしろここまでよく頑張ったと自分を褒めています。

正直「運が悪かった」「ゲームバランスが悪い」で片付く試合ばかりで、これ以上潜っても自分の中で楽しさより苦痛の方が大きくなりそうだったので、それらを踏まえるとガチ勢と比べて高レートに行くぞという決意が足りていないのかな、とも思いました。

 

サンムーンは良くも悪くもカオスでした。早く剣盾で新しいポケモンバトルを楽しみたいです。Good Game!

f:id:gilosy:20190620044105j:plain 

f:id:gilosy:20190620014416p:plain

↑ S15シングル最高

f:id:gilosy:20190620014819p:plain

↑ S15シングル最終

f:id:gilosy:20190620014905p:plain

↑ S15総合最終

 

Special thanks

親個体を提供してくださった方々(ドーナッツさん、Daiさん、クロブチさん)

フォロワーの皆様、対戦してくださった皆様

 

ギロス(@GLSGX) | Twitter