ギロスの害悪工房

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【USM-S16スぺレ構築】メガカイロスの逆襲【最高最終1857】

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ポケモンUSM シーズン16スペシャルレート使用構築

最高最終レート:1857(87戦60勝27敗)勝率約69%

最終順位:14位(プレイ人口約13100人)

TN:ギロスGX

構築紹介

個別解説

 

メガカイロス@メガ石
特性:型破り→スカイスキン
陽気H4-A252-S252
実数値:141-207-140-×-110-172
恩返し 地震 電光石火 剣舞
 
広い技範囲で上から殴りやすく、高い対面性能を見込んでメインメガ枠として採用しました。メガ前時には型破り地震で頑丈ジバコをワンパンできる点、面倒なビビヨンフェローチェ、トリルメガヘラをスキン石火でワンパンできる点、積み技による崩しや全抜きができる点、他のメガ枠にも対面不利を取りにくい点など、非常に優秀なアタッカーでした。メガ前の特性は自信過剰でもよかった気がします。
剣舞を積まなくても素の火力が高いため、恩返しで殴ってるだけで勝てる試合も数多くありました。剣舞の枠はギガインパクトや格闘技(山嵐、気合パンチ等)など他の技もありだと思いました。ハサミギロチンはカミツルギに採用されないのと同じ理由で論外です。
カイロスは昔からヘラクロスオノノクスメガボーマンダなどと比較されてネタにされ続けており、近年ではポケモンGOにてハズレ扱いを受けるなど不遇の日々を送ってきましたが、このルールでは間違いなく最強クラスの存在だったと思います。よかったねカイロス

 

メガラティアス@メガ石
特性:浮遊
臆病H92-B4-C156-D4-S252
実数値:167-×-141-180-171-178
 
環境メタとして第二のメガ枠。メガカイロス受けとしてよく採用されていると感じたドサイドンや、相手の起点作りラグ、ペリラグ、ウツロイドなどに強い高速ポケモンを探していた際、候補としてスターミー、チラチーノ、ラティ兄妹などが浮上しました。スターミーは草結び・パワージェム、チラチーノは種ガン・ロクブラでラグカイロスに強い点が優秀なものの、考察段階で数値不足による汎用性の低さが目立ったため、準伝説600族でありメガもできるラティアスを採用しました。
ペリッパーの蜻蛉+メガラグの冷パンを余裕で耐えつつエナボで倒したり、メガカイロスに対面で殴り勝てたり、起点作りラグやドサイをエナボでワンパンで倒すことができたりと、圧倒的種族値の暴力と技範囲が非常に優秀でした。草結びだとメガでないラグラージに対して威力80、アシレーヌに威力60であるため、安定火力のエナボにしました。あとはジャラランガを高乱数でワンパンできたりメガカイロスを確2にできるサイキネ、全体的に通りが良く相手のラティや悪などに撃つための流星群、サイクル戦に強くなる羽休めを選択しました。流星群だけはめざ地面などでも良かった気がしますが、あとは完璧でした。
とにかく数値が高く、クレセが突破された後の物理受けや、ジバコが突破された後の電気受けとしても機能しました。特殊耐久の数値はギルガルド並であり、スカーフウツロイドマジカルシャインが半分も入らず、羽休め連打でPPを枯らして勝った試合もありました。

 

アシレーヌ@アシレZ
特性:激流
控えめH252-B124-C108-D4-S20
実数値:187-84-110-176-137-83
泡沫のアリア ムーンフォース アクアジェット 滅びの歌
 
シングル流用(S3以来)にてB振りですが、ホルードなどとも撃ち合えるのが優秀でした。水、炎、悪などに強く、対面性能が高い水・妖枠であり、無難に強かったです。身代わり貫通音技アリアと滅びの歌により気休め程度ではありますが害悪対策が可能です。カイロスラティアスジャラランガに強いこともあり、低レートの相手以外でジャラランガを出されることはありませんでした。

 

バルジーナ@黒い眼鏡
特性:防塵
図太H236-B204-S68
215-×-166-×-115-109
イカサマ 毒々 挑発 羽休め
 
同じくシングル流用であり、Sはクレセを抜ける程度です。相手の霊・悪などが重かったため、高耐久で両受けでき、安定した高速回復技を持つこのポケモンはこの構築の最後のピースとして最適解でした。フォロワーさんがバルジ強いとツイートしていたのを見てシーズン終了一週間前くらいから採用しましたが、この並びに変えてからは1〜2回しか負けておらず勝率9割を超えていたと思います。持ち物は諸説ですが、普通に強かったです。

 

特性:浮遊
図太HB
凍える風 毒々 三日月の舞 月の光
 
物理受け兼エース補助枠。メガミミロップメガチャーレムホルードムクホークヒヒダルマなどにゴリ押されることが多いため採用必須級だと思います。凍風の採用により挑発持ちのバルジーナなどにも毒を入れることができます。凍風は命中不安ですが、あまり外さなかったので偉かったです。しかしながら月の光があまり信用できず、状態異常にも弱いのが難点です。
代替としてソーナンスも一時期使用していましたが、物理高火力の役割集中や積み技からのZ技が厳しかったため、クレセリアの方が汎用性が高いと思います。

 

ジバコイル@突撃チョッキ
特性:アナライズ
控えめH236-B4-C236-D4-S28
175-×-136-198-111-84
10万V ラスカ めざ地 ボルチェン
 
フェアリー、電気受けとしての鋼枠。耐性が非常に優秀であり、めざ地チョッキ型にすることで相手のジバコイルデンジュモクポリゴンZまでも受けることができます。ボルチェンが非常に優秀であり、立ち回りやすかったです。おそらく選出率1位。
特性アナライズでも多少Sに振った方が強いと思っているので、気持ち伸ばしています。
初手襷ウツロイドを出されがちなので、それに合わせて初手で選出することも多かったです。相手はジェム、めざ地面、ステロなど色んな技を撃って来ますが、ミラーコートを警戒して後攻ボルチェンから入り、襷を潰しつつ裏に繋げます。アナライズの火力補強は後攻でのみ発動するため、万が一ミラーコートを撃たれても交代先のポケモンが倒されることはありません。ウツロイドメガカイロスメガラティアスより遅いため、そのまま楽に上から倒すことができます。同じようにビビヨンに対しても後攻ボルチェンからカイロスの電光石火で処理することができます。ジバコ対策でめざ地面を撃たれることも多かったですが、大抵1発は耐えてくれるので十分でした。相手のチョッキジバコイルミラーコート持ちのことも多く、めざ地は慎重に使用していました。クレセで凍える風を入れた後ジバコに引いてボルチェンで様子見する立ち回りがいい感じでした。
ある試合にて、相手のメガカイロスにこのジバコを捨て駒として後投げしたところ相手がスカーフ警戒で引いてきたことがあり、このルール特有だなあと思ったこともありました。

 

重い相手

シャンデラズガドーンガオガエンキリキザン、アローラベトべトン

 

他に採用していたポケモン

ラプラス

雨パやシザリガーを受けるために水枠はほぼ必須であると考え、その中でアシレーヌオニシズクモスイクンミロカロスなどを考えましたが、対戦相手が連れているラプラスを何度か見かけたため詳しく調べたところ、水無効特性の貯水、氷タイプゆえのオニゴーリ耐性、滅びの歌による起点回避、フリーズドライによる対ペリラグ性能、高い数値による物理受け性能(陽気メガカイロスの恩返し確3)など、非常に優秀であることが判明したため急遽育成し採用しました。実際非常に強かったですが、シーズン中終盤になるとゴーリや雨パをほとんど見かけなくなったため、他のポケモンに変更しました。

 

・ラッキー

ステロも撒ける汎用特殊受け枠。元々シャンデラズガドーンアシレーヌなどの対策で投入していました。テクスチャーZポリZなども見ることができます。しかし、挑発シャンデラに何もできない点、構築全体で物理悪が厳しかった点から、他のポケモンに変更しました。

 

トゲキッス

エアスラ外しすぎ

 

総評・感想

今回のS16スぺレは使用率上位30匹が使用禁止のシングルバトルというルールでした。
当初はメガヘラ、メガサナ、メガプテラなど色々使って遊んでいましたが、思いの外楽しかったため本気で環境構築を組んでみたいと思い考察した結果、この構築が完成しました。アシレやジバコで有利対面から相手の裏を削って最後裏のエースで全抜き勝ち、というのがお決まりパターンであり、クレセバルジが数値受け枠、ジバコアシレが高火力で負荷をかける汎用タイプ受け枠、カイロスラティアスが全抜きメガアタッカー枠、というバランスの取れた「対面+受け構築」だったかと思います。
S11以来のスぺレ参戦であり、目標レート1850を超えて最高レートを更新し、順位も初の最終2ページ目に入ることができたため嬉しい限りです。
最終日は運も悪くなく6連勝してここまでこれたので良かったです。
最近はポケマスとポケカが楽しいです。あとアニポケSMも結構面白いです。

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Special Thanks

GTSで親個体を恵んでくれた方々

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